久しぶりに計算力学技術者2級の「実力ためし」をやってみた
日本機械学会が認定する計算力学技術者認定試験というものがある。
弊所の「実力ためし」には、「熱流体」「固体力学」「振動」の3分野について、
2級の力があるかどうかをごく短時間にチェックできる問題を掲載している。
今年も9月。私が計算力学技術者2級を受験したときは、12月の本番を控え、
何も準備をしていないことに気付いた頃であった。
そこで、昔を思い出して、弊所の「実力ためし」を「TF2Q 熱流体」「SM2Q固体力学」
「VE2Q 振動」を解いてみたところ、ひどい結果となった。
何故、当時合格したのかを自問したところ、日本機械学会が販売している標準問題集を
毎日、昼休み時間を使って、全ての項目が100点になるまで、反復練習をしていたことを
思い出した。
その時も、初めて標準問題に取り組んだ折には、30点あたりからのスタートであった。
しかし、何回も何回も解いている内に、30点が70点、85点といった風に改善され、ついには100点になる項目が多くなってきた。
本番では、標準問題集に掲載されているものがそのまま出るわけではない。必ず、大きな変更を伴う問題が出題される。本番中に、なんとか解いてみようと頑張っていると、残り時間がわずかということに気付いた。そこから残りの問題を1秒で1問回答するといった超スピードで解く羽目になった。その間、自信をもって回答に望めたのは、やはり、毎日、昼休み時間を使って、その時間内で問題を何回も何回も解いた結果であった。
現時点で、私と同じように、あせっている人が多くいるだろう。
試験に合格するという観点では、「あせる」ことはとても重要なことであり、標準問題集を初めて開いた人が仮にひどい結果になったとしても、自分の実力に気付いたわけであるから、まだ間に合う。これからの3か月間をうまく活用すれば、標準問題集を3回以上、解くことができる。3回解けば相当に安心である。
一方で、日本機械学会の認定試験は実力をつける大きなチャンスである。標準問題集に掲載されている回答を教科書や論文なども参照しながら検討することも行えば、相当な力が身に付く。職場でも多くの人がこの認定試験を受けることになれば、職場においても標準的な考え方や標準的な用語の理解といったことが醸成されていき、職場全体の改善にもつながる。
試験に合格する視点では、ある項目を解かなくてもよいと考えるかもしれない。しかし、その考え方ではもったいない。全項目を時間のある限り、100点にしてみるといろいろなことが学べる標準問題集である。
まだ、12月の本番試験まで、まだ時間があると思っている人がいるかもしれない。
そういう人は、弊所の「実力ためし」を解いてみると、早く標準問題集に取り掛かった方が良いという気持ちになるかもしれない。
もし、自分ではどこがポイントかわからないという方がいらっしゃれば、
「コンタクト」からその旨、お知らせいただければ、お手伝いができるかもしれない。
その気持ちがあるなら、早めの行動が重要である。