青色申告端緒の地:めぐろ青色申告会
確定申告の時期になりました。皆さんはもう済ませたでしょうか。
私は令和7年3月27日に個人事業主となり、エイチエム工学教育研究所を立ち上げました。
事業開始後はあっという間の一年でした。
いろいろと話は聞いていたのですが、「経理」はついつい後回しになっていました。
8月頃になって、税務署から個人事業主に対して「経理」の講習会の案内が来ました。
そこで参加したのが「めぐろ青色申告会」のセミナーです。
しかし、「経理」の用語がわからず、その場で「めぐろ青色申告会」に入会しました。めぐろ青色申告会が扱う会計ソフトも購入しました。K氏からまずは開業費のところを整理してくださいとの助言を受けました。K氏からするとその内容を使って「ジョブかん」の操作も教育するという計画だったと思います。しかし、9月に入ると、日本機械学会で私が代表オーガナイザとして提案した2つのオーガナイズドセッション(CMD2025, M&M2025)への論文投稿に加えて、全自動運転や回転銀河に関する共同研究にも相当な時間を費やすことになり、「経理」は全く手つかずでした。
そうしているうちに12月になり焦っているところに、会誌「めぐろ青色」が届き、「決算・個人サポート」という言葉が目に留まり、「よし、相談をしよう」と思い立ちました(この時点でかなり手遅れ!)。確定申告の時期になると、めぐろ青色申告会も大忙しとなります。相談日の予約もなかなか難しい状況になっていました。意を決して初回相談の予約をしましたが、1年分の伝票を糊でA4紙に貼り付けてもっていくのが精いっぱいでした。相談を受けていただいたM氏にはとても失礼なことをいたしました。
なんとか遅れを挽回するために、初回相談の1週間後を2回目の相談日に決めました。そこから一気に、貸方・借方・費目の理解から取り組み、めぐろ青色申告会の扱う「ジョブかん」会計ソフトの「かんたん帳簿」機能を使って全てを打ち込みました。ここは作業を始めてみればスムースに進みました。
一方で、私はインボイス登録をしています。取引先の登録をインボイス番号付きで行う必要があることに気付きました。国税庁のインボイス番号と会社を紐づけする仕組みを使うことで何とかなりました。残るところは医療費控除でした。健康保険組合からの源泉徴収には細かな通院部分が抜けていることに気付き、それらを集計し、金額を記入した表を作成しました。間際でK氏に電話で印刷の方法を教えていただきました。
いよいよ第2回目の「決算・個人サポート」です。めぐろ青色申告会の扱う「ジョブかん」会計ソフトでは「かんたん印刷」機能などがあり、それらを使って、元帳・帳簿、年間推移表といったものを印刷し、持参しました。「第1回目は全く準備はできておらず。。。」といった形で、担当のS氏に相談を開始しました。この方はまさに救世主でした。帳簿をみて的確にいろいろな質問をしながら目の前のノートPCへ数値を打ち込んだりと、ものすごい速さで正確に処理が進みました。あおいろ申告会の所長さんが私の窮状を察知してものすごいエキスパートをあてていただいたのではないかと感謝しています。適材適所ならぬ適材「せき」所でした。税務署への提出もしていただけるとのことでそれもお願いしました。予定通りの1時間で完成していただきました。
相談後に完成した申告書は所長さんが確認し、検印を押していただきます。その折、所長さんが「ここは青色申告発祥の地ですよ」と教えてくれました。帰り際に、会場で共済事業の説明担当のM氏が、「どうでしたか」と心配して声をかけてくれました。「終わりました」と言うととても喜んでくれました。このような人と人とのかかわりはとても大切ですね。
私とおなじ技術畑出身で個人事業主を開始した方が多くいらっしゃると思います。「経理」「納税」を心配されている方は、ぜひ「めぐろ青色申告会」に入会するとよいでしょう。「経理」をエクセル的作業と割り切るか、あるいは「経理」をきっかけに幅広い豊かなものを理解する楽しみを味わうか。入会することで後者も味わうことができるように思います。
「携帯で入力して、はい、終わり」の時代にあっても、「生の声を直に聴いていただき、どうすればよいか一緒に考えていただく」人達が「青色申告端緒の地」にいらっしゃるということは大変心強いです。「会話をする」ことで「わからないことは素直に聞けばいいんだ」ということが身に染みてわかります。これは電子やAIの時代を生きる上でとても重要な事に思えます。
「めぐろ青色申告会」は最寄りの駅が東急東横線「祐天寺」、バス停も「祐天寺」です。目黒税務署の真ん前にあります。「めぐろ青色申告会」の入口には、「青色申告端緒の地」記念碑(令和2年11月24日除幕式)があります。喜多村実氏とシャウプ博士の写真もあります。シャウプ勧告をした方です。
「経営の内容を正確に把握し、記録し、その内容をすべて新聞紙上に公開した」喜多村実氏の志、それを実験した仲間たち、その実験試料を重視したシャウプ博士といった方々が、今の私たちを「青色申告」で助けてくれているということがよくわかりました。
「めぐろ青色申告会」には共済事業の資料、特に70歳までに加入すると良さそうなものといったパンフレットがいろいろと用意してあります。
記念碑の見学を兼ねて本会を訪ねてみるのもよいでしょう。
