日本機械学会M&M2025材料力学カンファレンスOS15「合理的弾塑性構成式の定式化とその力学設計への活用」のお知らせ

2025年11月11日 熊本城ホール3F 会議室フロア 前半10:30-12:00, 後半13:00-14:30

橋口公一博士の提唱する下負荷面による弾塑性構成式は、金属のみならず土壌やポリマーといった材料に適用されます。
通常は、機械系では金属材料を扱うと考えますが、このオーガナイズドセッションでは前半の金属に関する下負荷面の活用に関するセッションに加えて、後半では土壌に関する下負荷面の活用について論文講演が行われます。

橋口公一先生に伺ったところ、下負荷面は土壌のように弾性から塑性へ滑らかに徐々に変化するものを正確に扱いたいというところから理論の開発が開始されたようです。

我が国は、地震や土砂崩れ、あるいは道路陥没といったことが頻発しています。機械だけを立派に設計しても土台が崩れてしまうようではどうしようもありません。従って、機械設計者と土台となる土壌の関係者が協力し合って、持続可能な力学設計を行う必要があるように思います。

このブログを読まれた方々は、ぜひ、OS15にご参加いただき、機械系の方々は、金属の弾塑性構成則の発展を知っていただくとともに、機械が持続的に正常に稼働するための前提である地面の弾塑性構成則の様子も併せて理解するよい機会としていただければ幸いです。土木系や地盤工学系の方々は、Cam-Clayモデルの限界を認識し、よりよい土壌の力学設計への指針をつかんでいただくとともに、地面の上で動いている機械の力学設計も大きな転換期を迎えているということを知っていただく好機としていただければと思います。

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